1.おまえに やすらぎを
作詞:石原信一
作曲:弦哲也
幸せこぼれる 指先みつめて
おまえはひとりが 好きだと泣いた
強がりも 昔も捨てて
俺の両手に 飛び込めよ
胸にほのかな 灯りをともす
おまえにあげたい やすらぎを
やさしくされたら 明日がこわいと
おまえはためらい 背中を向ける
古傷が まだ痛むのか
寒い心の ままなのか
子供みたいな 寝顔がみたい
おまえに静かな やすらぎを
愛からはぐれて 都会の片隅
おまえの道草 なぜだかわかる
うまくない 生き方ばかり
どこか似ている 俺たちは
小指からめる 夜明けが欲しい
おまえとふたりの やすらぎを
2.さくらの頃に
作詞:里村龍一
作曲:徳久広司
寒空夜空の 星くずなのか
お前も俺も あの頃も
ふたりで旅する はずだった
笑顔でとなりに いるはずだった
さくらさくら 桜の頃へ帰りたい
今では遠い 夢だけど
果たさず仕舞の 約束がある
返さぬままの 借りもある
いつでも自分を あとまわし
苦労をかくして 癒してくれた
さくらさくら 桜の頃は想い出す
お前の涙 散るようで
こころの真ン中 風吹くあたり
お前が今も いるようだ
あの頃無理でも 今ならば
幸せ一輪 咲かせてやれる
さくらさくら 桜の頃は淋し気に
お前がいない 春が来る
3.雨よ降れ
作詞:麻こよみ
作曲:叶弦大
酔って倒した グラスの酒が
女心に しみ通る
二度と泣かぬと 決めたのに
ひとすじこぼれる なみだ雨…
忘れることが こんなにつらい
あなたの胸にも 雨よ降れ
理由(わけ)も言わずに 夜ふけの町に
消えたあなたの うしろ影
意地を張らずに 追いかけて
止めれば良かった あの時に…
ひとりの夜は こんなに長い
あなたの胸にも 雨よ降れ
いいのあなたを 怨みはしない
悪いところは 私にも
寒い心を もう一度
あなたにあずけて 眠りたい…
忘れることが こんなにつらい
あなたの胸にも 雨よ降れ
4.春待ち川
作詞:石原信一
作曲:弦哲也
幸せに なりたいな
ほんの少しだけ
言ったおまえの 横顔に泣けたよ
冬の日ばかりが あるんじゃないよと
抱いてやりたい ちいさな肩を
春よ来い 春よ来い
春待ち川に来い
悲しみを 数えたら
きりがないわねと
涙まじりの 溜息がいとしい
おまえの過去など 欲しくはないから
心温(ぬく)める お酒をついで
春よ来い 春よ来い
花びら飛んで来い
ひとつでも 願い事
もしも叶うなら
連れて行きたい ふるさとにおまえを
ひなびた田舎は なんにもないけど
笑顔ぐらいは あげられるから
春よ来い 春よ来い
春待ち川に来い
5.幸せ二人で
作詞:藤竜之介
作曲:藤竜之介
別れたあの日から 何年過ぎても
変わっちゃいないね お前の片えくぼ
ふたり愛した 遠いあの日のことは
胸の中から 消えたりはしない
悲しみは忘れて… 幸せ二人で
哀しい運命(さだめ)から 守ってやれずに
苦労だけさせたね 許しておくれ
やっと逢えたね いつも心に浮かべ
決してお前を 棄てたわけじゃない
今ならば言えるよ… 幸せ二人で
流したその涙 明日(あした)の笑顔に
この俺が変えると 約束してあげる
細い襟足 そっと唇よせて
今もお前は 俺の宝物
大切にするから… 幸せ二人で
6.やすらぎの酒場
作詞:麻こよみ
作曲:叶弦大
夜更けの 店の灯りの寂しさに
男心が つらくなる
そっと揺らした グラスには
夢の破片(かけら)だけ
今夜は なぜか帰りたくない
冷たい部屋に
酒を静かに 注ぐ女(ひと)の
微笑(ほほえみ)が沁みるよ やすらぎの酒場
まぶたに 過ぎた月日を浮かべれば
むせぶ煙草の ほろにがさ
人を傷つけ 傷ついて
悔やむことばかり
今夜は なぜか帰りたくない
こぼれる吐息
むかし愛した あの女(ひと)に
横顔が似ている やすらぎの酒場
今夜は なぜか帰りたくない
冷たい部屋に
酒を静かに 注ぐ女(ひと)の
微笑(ほほえみ)が沁みるよ やすらぎの酒場
7.横浜暮色
作詞:石原信一
作曲:徳久広司
港灯りが 映しだす
恋にはぐれた この街を
指輪をながめた 帰り道
あの日おまえを 抱きしめた
帰っておいでよ 今もひとりなら
夢を揺らした 愛の横浜に
海を見下ろす ベンチには
風が枯葉を 運ぶだけ
悔やんでいるのさ わがままを
痩せたおまえを 泣かせたね
帰っておいでよ 涙そのままに
ふたり暮らした 愛の横浜に
古い十字架 白い影
胸に面影 こみあげる
時間が昔に 戻るなら
二度とおまえを 離さない
帰っておいでよ 潮が満ちる頃
めぐり逢う街 愛の横浜に
8.さすらい譜
作詞:里村龍一
作曲:徳久広司
男は初めて 愛した女(ひと)を
かくしているのさ ポケットに
地図さえ持たずに 旅をして
最後は故郷に 似ている町か
ひとり ひとり 誰かがひとりいればいい
孤独な夢の 道づれに
斜めに暮れゆく 都会の日暮れ
夕陽が身にしむ 風の街
探しているのは 面影の
優しいあの娘に 似ている女(ひと)か
遠い 遠い 今では遠いふる里よ
旅路の駅で しのぶ町
失くして気がつく 愛もある
振り向きゃ切ない 想い出ばかり
風に 風に 散らした夢は幾つある
明日(あした)も旅は まだ続く
9.北フェリー
作詞:石原信一
作曲:徳久広司
白い波間に 指輪を投げて
過去(むかし)をすてたと ふるえる人よ
傷ついた 都会の暮らし
俺が忘れさせてやる
北行きフェリー おまえを抱けば
ああ 海峡越しに 陽が沈む
なぶる潮風 コートでかばい
生きてく望みの くちづけ交わす
振り向けば 今日までふたり
長いまわり道だった
北行きフェリー 涙の霧か
ああ 海猫鳴いて 恋が行く
たどり着く町 夢見て眠れ
静かな港が 迎えてくれる
今度こそ 幸せ探す
明日がきっとあるだろう
北行きフェリー 悲しみ越えて
ああ 海峡の果て 陽が昇る
10.ごめんよ
作詞:麻こよみ
作曲:桧原さとし
風が冷たく 落ち葉を揺らし
男の心を せつなくさせる
ばかな男さ 幸せを
捨ててしまった あの時
ごめんよ 別れの 言葉も言わず
ごめんよ おまえに 背中向けた夜
俺の心の 傷跡さえも
いつでも笑顔で 包んでくれた
ばかな男の 身勝手を
今も悔んで いるのさ
ごめんよ おまえに 甘えてばかり
ごめんよ せつなく しみる街灯り
俺のことなど 忘れただろか
誰かと幸せ みつけただろか
ばかな男さ 目を閉じて
そっと浮かべる 面影
ごめんよ も一度 会えたらきっと
ごめんよ おまえを 二度と離さない
ごめんよ も一度 会えたらきっと
ごめんよ おまえを 二度と離さない
11.北ターミナル
作詞:石原信一
作曲:徳久広司
夜間飛行に 決めたのは
闇が涙を 隠すから
翼行き交う 滑走路
どこへ哀しみ 運ぶのか
この愛ひとすじ つらぬけば
あなたをきっと 苦しめる
さよなら さよなら 恋人よ
夢がちぎれる 雪にちぎれる
北のターミナル
女ひとりの 旅立ちは
軽い荷物が せつなくて
胸のすきまを 吹きぬける
風の痛みに 耐えるだけ
別れの言葉が 言えなくて
あなたをだまし 行くけれど
さよなら さよなら 恋人よ
春が逃げてく 明日(あす)が逃げてく
北のターミナル
夜空を越えても この愛は
あなたの影を 追うけれど
さよなら さよなら 恋人よ
灯り遠のく 白く遠のく
北のターミナル
12.錆びた合鍵
作詞:石原信一
作曲:徳久広司
左に時計 まわしても
昨日に人は 帰れない
西日の小部屋 鉢植えの花
おまえの手料理 ひとつのベッド
なにげない 幸せを
若さで逆らい 傷つけた
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 捨てられなくて
見上げる三日月 胸を刺す
まぶたの奥に 憶えてる
ふたりの名前 書いたドア
誕生日には ワインを買った
おまえは紅く その頬そめた
なにげない 幸せを
若さで逆らい 手放した
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 心でわびて
想い出訪ねる 夢の中
なにげない 幸せを
若さで逆らい 傷つけた
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 おまえは誰と
暮らしているのか 幸せか
13.白いセレナーデ
14.五月のバラ
作詞:なかにし礼
作曲:川口真
五月 この僕が帰るまばゆい五月
赤いバラは 想い出のバラは
君の庭に 咲くだろうか
水を花びらにあげて 涙の水を
恋のバラに 悲しみのバラに
君の白い ほほよせて
※忘れないで 忘れないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と 僕のために※
五月 花ひらきめぐる二人の五月
赤いバラを 美しいバラを
僕のもとに とどけておくれ
花にくちびるをよせて 二人の花に
恋の夢を 消え去らぬ夢を
追い求める 一人泣いて
(※くり返し)
忘れないで 忘れないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と 僕のために
別れる君と 僕のために
15.雨のノクターン
16.おまえとならば
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